看護師を辞めたいと思っても、周りから理解を得られなかったり、反対される事もあるかと思います。
私は、看護師1年目、退職を決めてから、2週間後に辞めました。
看護師を今すぐ辞めたいのですが、どうしたら良いでしょうか?
方法が知りたいです!
退職方法を選択する際、何を優先するかで方法が異なります。
自身がどれに当てはまるか気持ちを整理しましょう。
本ページでは、❝お急ぎの方❞を対象に方法を紹介します!
即日退職する方法
最短で明日退職することも可能なケースもありますが、以下注意点となります。
リスクがあるので、ご自身でよく検討して下さい。
- 即日退社は違法になる可能性がある(体調不良・介護などで会社間で合意が取れれば可能)
- (即日退職を含む)2週間以内の一方的な退職は、無断欠勤となり損害賠償請求される可能性もある
- 退職の申し出から2週間経過すれば、一方的な退職も認められる
- 就業規則によっては、給与・退職金などの減給対応がある可能性がある
- ロッカーなどに荷物がある場合、出入りが難しい
- 退職の際、セキュリティカードの返却・退職手続き(退職届・離職票・退職金・退職月の給与・給与明細)などの手配方法は、しっかりと確認しておきましょう。
私は、出勤日の朝に退職の意向を連絡し、当日辞めた看護師を何人か見てきました。
即日退社をする方は、精神的に余裕がなく、即日退社する選択肢を選ばざるを得ない状況にまで追い詰められていた看護師もいます。
悩み込む程の大きなストレスは身体を蝕んでいきます。
自分の身体を犠牲にしてまで、“合わない職場環境で働き続ける必要はない”と自分の経験から痛感しています。
自身の体調面(身体的・精神的)も考慮しながら、退職方法を検討すると良いでしょう。
上司へ直接連絡し退職を告げる
まず、連絡手段を選択します。
電話・e-mail・LINEなどの手段が考えられます。
上司との距離・自身の精神状態を考え、合った連絡方法を選びましょう。
一般的には、電話連絡で理由を添えて退職の旨を伝えることが望ましいでしょう。
しかし、即日辞めたいと思う心理から、既に悩み込み、精神的に病んでいることも考えられます。
退職の意向を伝えることが退職へ踏み出す第一歩となります。
伝えなければ先に進まないので、先ずは伝えること・伝えられる手段を選ぶことを最優先に選択すると良いと思います。
私が勤務する個人クリニックの場合、比較的上司と距離が近いので日常的にLINEで連絡を取り合っていますので、電話で直接言いにくければ、LINEでの連絡方法を選択すると思います。
退職を伝えた後に電話での面談を提案されることがあるかもしれません。
面談なども視野に入れ、誰に退職の旨を伝えるのかを考えましょう。
直接上司との接触が障害となり、退職の意向が伝えらない・退職時期が伸びている場合、次の方法(人事・総務への連絡)を試してみるのも良いかと思います。
(上司を回避)人事・総務に退職の意向を伝える
退職の旨を伝える際、直属の上司との接触を避けたい場合・言いづらい場合は、人事・総務へ連絡・相談する方法もあります。
攻撃的な口調・高圧的・話しが噛み合わない・気持ちを分かってくれないなど、直属上司に問題がありコミュニケーションが取れない・話したくない・関わりたくない場合もあるでしょう。
バックオフィス側に説明し、理解が得られれば、退職後の手続きなども相談しやすくなるでしょう。
実際に、上司と合わなかった看護師同僚は、この方法で即日退職しました。
病棟の場合、通常、退職の旨が上司(師長)に伝わると、看護部長へ報告が入ります。
その後、看護部長との面談がある場合・休職や部署異動の提案などフィードバックが来ることが多いです。
もし、休職や部署異動など、勤務先に一切残る気持ちがないのであれば、はっきりと面談不要の旨もしっかり伝えましょう。
病院側も、人員不足の中で看護師の数を確保したい(新人応募にコストかかる)、離職率の増加防止をしたいという意識が働きます。
看護師長・部長の役職付にとって、スタッフの退職は、組織管理が適切に行えていないという評価・証明にもなってしまうので、引留め・部署異動・休職などの提案をして、何とかスタッフを留まらせたいという手段に出てきます。
ここで病院側の提案に流されたり、退職を留まると、病院側の意のままとなり、社畜・奴隷になります。
あくまでも、これらは病院側の都合なので、しっかりと自身で退職の意志を貫き自己防衛していきましょう!
退職代行を使う
最終手段は、退職代行スタッフが退職処理をしてくれるサービスです。
お金は数万円かかりますが、勤務先と一切関わらずに退職できるので、精神的負担が軽減される方もいます。
退職代行を利用すると人間的に問題があると思う方もいるかもしれませんが、パワハラなどのブラック企業・退職が言い出せない方など、退職を言い出せない環境を作っている会社側にも問題があるのです。
退職の意向を伝えるのに一歩前に踏み出せない、勤務先と一切関わりを持たずに退職できる。この2点を考えた場合、精神的負担が減ると感じるのであれば、メリットの方が大きいかもしれません。
合法的退職は最短で2週間!
正社員で雇用期間の定めがない場合、退職意向を告げてから2週間で合法的に退職可能です。
就業規則に”退職は○ヶ月前に申し出ること”と記載があっても、民法が優先され2週間前で退職可能です。
どの連絡手段を選んだとしても、退職意向を伝えてしまえば、遅くとも2週間で退職できる!ということです。
就職先とのやり取りは発生しますが、合法的でリスクがない・コストもかからずに退職出来ます。
有給の残数があれば、退職意向・理由を伝え2週間有給消化し出勤なく辞められます。
私の場合、(月初)シフト切替時期を狙い、翌月シフト作成時期頃(退職日から2週間位前)に退職意向を伝えました。
当時は退職時期・周りを気にする心の余裕もなく、いち早く病棟を辞めたい・閉鎖的な人間関係や環境から抜け出したい・看護師を辞めたい!という一心で頭がいっぱいでした。
退職を伝えることが出来れば、退職は目前です。
景色の違う明るい日常が待っていますので、第一歩を踏み出しましょう。
身体的にストレス症状が出ている
朝も夜も仕事に行きたくなくて気持ちが悶々とします。
外出なども億劫で、以前の自分と違う気がします。
ストレス症状でしょうか?
はい、、ストレス症状が出現しているようですね。
健康を損なう可能性もありますので、注意が必要です。
診療内科を受診する症状・タイミングなどを例に挙げて説明していきます!
【診療内科】受診するメリット
【心療内科】受診する方に多い症状
心療内科にて勤務している中で、以下症状がよく受診されます。
症状が頻回にみられる・症状の期間が長い・症状が重い場合、身体がSOSを発している場合もあります。
眠れない・中途覚醒・眠気が強い・朝起きれない・動悸・息苦しい・身体/手の震え・頭痛・めまい
イライラ・怒りっぽい・攻撃的な口調になる・落ち着かない・集中力欠如・散財・過食・判断力/決断力低下・ケアレスミス増加・思考活発
思考停止・気分が落ちる・やる気が出ない・好きな事や趣味を楽しめない・活動量低下・人に会いたくない・外出したくない・家事(掃除・洗濯など)が出来ない・突然涙が出る・食欲不振
重症になると回復に時間がかかり、お金・社会的信頼・社会復帰までの時間など、様々な損失要因が生じます。
辛い思いをして自分の時間・健康・人生を犠牲にしてまで働く職場に意味はありません。
何故なら、心身共に疲弊するほど病んでしまう職場にいても、自分自身の成長はないからです。
心身的に不調が出ている方は、自身を守るためにも休職・退職・転職か早めの判断をした方が良いでしょう。
退職を言いづらい人もいるかと思いますが、人間関係・周りのスタッフ・上司・同僚など、職場を辞める時点で一切関係性はなくなるので安心して下さい。
囚われているものの見方を変えると、行動も変わり、人生も変わります。
今は、悩みこんでいる世界しか見えていないかもしれませんが、一歩踏み出さないと悩み込む世界から解放もされません。
この状況から抜け出して、自由になりたいと思うのであれば、行動しかありません。
今、意識と行動を変えないと、辛い状況は現状維持で変わらず、体調も悪化する可能性が高いです。
(私の経験上)覚悟を決めて行動すると、時間や心に余裕が持てる新しい世界、充実した自分にも出会えると思います。
看護師で転職する人は多く、今後も、退職を告げる機会があるかもしれません。
伝える練習・スキルとして捉え、伝えることで現在の辛い状況に区切りを付け、自分が自由になるスキルとなります。
スキルが付くと、出来ることが増え、成功体験となり、自分の力で将来を取捨選択できます。
是非、辛い状況を打破し、新しい自分の居場所を見つけられるよう行動してみて下さい。
【心療内科】初診相談が多いタイミング
落込み・何もやる気が起きない・仕事でミスが続き辛い状態。今後どうして良いか分からない相談したい
時間通りに出社出来ない・起きれない・体調が優れず休みがちになっている・電車に乗れない・遅刻や欠勤もあるが何とか出社出来ている状態だが、出社に支障が出始めている状態
会社に行けなくなって数日~1週間経過している・病欠/有給休暇で休んでいる・今後どうして良いか分からない・自分の状態を診断して欲しい・このままだと仕事に行けないため不安な状態
退職/転職/休職かどうするべきか相談したい・休職したいので診断書が欲しい・勤務先と距離を取り次のステップ(退職/休職/転職)を視野に入れた状態
現場看護師として働いている中での感覚としては、1~2番の状態の方が多いです。
左から右にかけて症状や状態が重くなっていきますが、会社への拒否反応や距離を取りたい気持ちから、休職したいという明確な意志を持って診察に来る方もいます。
休職後 同じ職場に復職する人・退職する人の特徴
心身の状態により、休職に入った場合、元の職場に戻る方・転職/退職を選ぶ方には特徴がみられます。
もちろん直ぐに同じ職場で復職or 転職か判断出来ない方もいるので、以下選択肢を選ぶ方もいます。
・休職し心身を休めながら、傷病手当を貰い転職活動を行う
・休職し心身を休めながら、傷病手当を貰い復職/転職かを検討
休職に至った原因を分析し、会社との面談を経て戻る価値のある職場か見極めが必要となります。
私の戦略的退職方法(退職まで2週間)
仕事に行きたくない・仕事が嫌過ぎて仕事のことばかり考える・繰り返しシフトを見る・朝起きれない・眠気が強い・朝動悸が出現・寝ても疲れが取れない・人に会いたくない・人と話したくない・外出したくない
状況を理解してくれそうな看護師友人に相談・他の看護師の状況を聞き取り・他の病院事情を比べ判断材料にする・感情の吐露・自身の悩みをはなすことで考えを整理する
(友人からの勧めで)確実に退職する為に心療内科へ行き診断書を貰う・処方薬はお守りとして持つ・自分の状態を知る・医師からアドバイスを貰う
師長へ退職意向を伝える・退職の原因なども説明・最終勤務日や有給消化なども調整・異動や休職など病院に残る意志がない旨も伝える
戦略的退職とは、現状の身体的状態を知ってもらい、医師から診断が出ていると証明をすることです。つまり、仕事が原因で病んでいると伝えます。
私は、退職をスムーズに進めるため、診断書を貰いました。
医師からの診断が出た以上、病院側は状態を悪化させるような仕事・無理させることは出来なくなります。
更に、診療内科の医師から休職診断書が出ると、ドクターストップで勤務が出来なくなり、休職となります。
このように、診断書が出ると病院側も人材管理をする必要が出てきますので、状態悪化を招く要因を排除する必要があるのです。
急性期での仕事が合わない理由・精神的に限界な状態を説明し、退職の意志を強く持ち伝えました。
特に病棟は退職の意志を強く持たないと、職場側の退職者を出したくない意向で異動・休職・引留めが行われる可能性が高いです。
意志が弱いと職場側の都合に巻き込まれてしまうので、意志を強く持って伝えましょう。